高知県内でのタイピング普及活動少しずつですが、着実に行っています。
前回、タイピングのアドカレ記事では専門職大学で指導(2021/11/30)した記録を残しています。記事にしていませんでしたが、2021/12/10に高知市内にある近隣小学校の部活動(パソコン部?)でも指導を行いました。
その後、中学校での指導も依頼がありましたがタイミングが合わず私はいけませんでした。(私が行けなかっただけで、タイピングの行事は行われています。)
今回は、四万十町のスポーツクラブのイベントの一環として、eスポーツ体験会が行われ、その一ブースとしてタイピングコーナーを設置して頂きました。(設営、運営など高知県eスポーツ協会の皆様大変ありかどうございました。)
会議用長机1台にノートパソコン2台置き、子どもたちがタイピングランドをプレイできる環境を作りました。
小学生が多く、30人近くがタイピング練習(15分から1時間程度)をしました。
今回は学校のパソコン教室というわけではなく、体育館で行われました。換気と大型の扇風機で暑さ対策をしながらの開催となりました。いつもと違う雰囲気で、子どもたちの記憶に残りそうな良い環境だったと思います。
事前に竹下さんから、課題を決めてその点数を超えたら図書カードをプレゼントするという企画の提案があり、タイピングランドの目標点数を決めるということになりました。そのため、事前にプレイしてタイピングランドの点数計算方法を確認したところ、「文字数×1000」-「かかった秒数×600」-「ミス数×800」という少し特徴のある計算方法であることが分かりました。
昨年の専門職大学で0点が時々でていたのは時間がかかる、ミスが多いの組み合わせで出ていたようです。
小学生はタイピングランドのにわとりジャンプを課題としました。(竹下さん案は1-4年生はにわとりジャンプ、5,6年生はころころキューブ)
アルファベット26文字がランダムに並んだものを26文字入力していくという内容になっています。参考動画はnuuさんプレイ
わたしが考えて提案した目標は、小学1年生10000点、小学2年生11000点、小学3年生12000点、小学4年生13000点、小学5年生14000点、小学5年生15000点でした。
実際に現地でやってみると、小学生全体の目標として10000点でよかったようで私の提案はかなり厳しかったようです。
小学校低学年では、アルファベットの大文字と小文字の認識の問題がある子もまだまだ多く「画面は小文字、手元のキーボードは大文字」という環境がチャレンジ自体を難しくしているようでした。
1,2回にわとりジャンプをプレイしてもらい、10000点難しそうだなと判断した場合はワールド6(AからZまでを順番に打って、キー配置を覚えるワールド)の1をプレイしてもらいました。会場に設置していたPCでは画面の文字は大文字でした。(私のノートパソコンだと小文字?設定によって変わる?)
ワールド1から5を飛ばして、ワールド6をプレイすると、ホームポジションを意識しないので、AからZまで全て右手の人差し指で押そうとする子が2,3割はいたように思います。そういった場合にはワールド6の2にすすんでプレイしてもらうと良さそうです。(ワールド6の2は、キーボード右側にあるキーを入力するときはFキーを押しっぱなし、左側にあるキーを入力するときはJキーを押しっぱなしにする必要がある。)
今回の経験からタイピング初心者にタイピングランドを経験してもらう時には、「①にわとりジャンプをプレイしてもらう→②ワールド6の1と2をプレイしてもらう→③もう一度にわとりジャンプをプレイしてもらう」が良さそうと感じました。
学校で指導した時との違いとして、保護者とコミュニケーションが取れるということが非常に良かったと感じました。小学生にタイピングランドは無料だから、家に帰ったらダウンロードしてねと声をかけるよりも、実際に子どもがプレイしているところを後ろで見ている状態で「このソフト無料ですよ」と声を掛けるのでは、家庭での練習環境が得られる可能性がかなり違うようにに感じました。
いまの小学生の親世代はほぼほぼパソコン世代な気がします。いずれはタブレット世代の親も出てくる気がしますし、その後また今の子供たちがパソコン第2世代と呼ばれるような予感もします。
2022年度の活動としてキーボードのキー配置とローマ字表が記載されたクリアファイル(毎パソ事務局に許可を頂いたもの)を子どもたちに配ることになりました。今回参加した子どもたちに参加賞として配りました。
わたしが今アプローチできるのは高知の近くの興味を持ってくれている学校だけですが、最初の一歩としては学校に1台でもタイピングランドがプレイできる環境のパソコンを置くことなのではと感じます。
わたしが去年訪問した小学校では、タブレットPCにジャストシステム社のタイピングゲームが入っていたように記憶していますが、ローマ字を覚えた後でないと難しいような印象でした。子供たちのゲーム進捗状況を見ると、みんな同じ箇所でプレイをやめており、内容をみてみると「小さい「ぃ」、ローマ字入力でLIかXI)」を入力する必要がありました。ゲーム上で小さい「ぃ」の入力方法が示されていない、学校で配られるローマ字表に小さい「ぃ」は載っていないという状況がありました。これをみて、クリアファイルを作って配ったらいいんじゃないかと思い、今年度の活動につながっています。
学校に納入されるソフトには品質が求められますが、一方で価格が高い、従来から付き合いのある企業からしか納入されない傾向があるように感じます。子どもたちを安全に守るためにはインターネットに繫げないことも必要という考えも理解できます。一方でインターネットを利用しないことで相当の恩恵が受けられなくなることも事実です。
タイピングランドをプレイできる環境を大人が導入することで不安全になるリスクはほぼないと感じますので、是非検討してもらえればと願います。